癒しスポットとしてたびたび『滝』が取り上げれますが、今回この『箕面大滝』は何が最高なのかその魅力をお伝えできればと思います。
本題に入る前に簡潔にお伝えするとざっとこんな魅力があります。
- 大阪の都心から近くて車が無くても行ける利便性
- 森に囲まれた大自然で目や耳など五感で癒しを感じられる
- 観光地化されて歩きやすく、適度な距離なので無理なく楽しめる
- 滝との距離が近いのでたっぷりマイナスイオンを浴びれて心地よい
- 紅葉の有名なスポットで、「滝+紅葉」という風情がある景色を堪能できる
- 滝を観た帰りには温泉施設でまったりできる
今回は紅葉シーズンに観光してきたので、その辺りの情報も併せてお伝えしたいと思います。
箕面大滝について
まずは『箕面大滝』の情報について見ていきましょう。
大阪府唯一の「日本の滝百選」に選ばれている落差33mの天然の滝。
大阪府箕面市の阪急箕面駅から距離にして約2.7km(徒歩で約30~40分ほど)のところで、明治の森箕面国定公園内に位置します。
ちなみに箕面公園は「森林浴の森百選」にも選ばれています。
その流れ落ちる滝の姿が農具の「箕」に似ていることから『箕面大滝』と呼ばれるようになり、地名の由来もここから来ていると言われてるらしいです。
また古くから名瀑として知られ、戦国時代にはあの織田信長が立ち寄ったと伝えられています。
トンネル工事の影響で水枯れし、「人工の滝」になってしまったなどの一部報道もあったようですが、全くの誤報のようですね。
梅田からのアクセス良好
『箕面大滝』の大きな魅力の一つは何と言ってもアクセスのしやすさです。
阪急梅田駅から阪急箕面駅まで30分くらいで到着できます。
阪急梅田駅から宝塚線に乗り、石橋阪大前駅で一度下車し、箕面線に乗り換えして終着駅の箕面駅で下車。(下記写真を参考にしてもらえればと思います)
箕面駅から滝まで徒歩30~40分ほどなので都心の大阪梅田からであれば半日(4-5時間くらい)あれば十分堪能して行き帰りできそうです。
これから大阪への旅行を計画されてる方は、梅田や難波などの都心の雰囲気も楽しみつつ、『箕面大滝』の大自然の癒しも味わう欲張りプランなんか検討してみてはいかがでしょうか?
よくよく考えてみたら車無しで行けて且つ都心からのアクセス良好な日本の滝百選となるとこの『箕面大滝』ぐらいしかないのではないでしょうか。
そう考えると大阪市内在住の方は、ふらっと気軽に行ける癒しスポットがあって羨ましい限りです。
箕面駅到着、散策スタート!
この日は天気も良く、紅葉シーズンということもあって観光する人が多いだろうなと思った私は朝8時半に箕面駅に到着。
なるべく人混みを避けたいのには理由があって、自然の空気を味わいたいのでなるべくマスクを外した状態で散策したいと思ってたからです。こういうご時世ですから配慮は必要ですよね。
駅の周辺には観光用のガイド看板がありますので、観光の際には参考にしてもらえればと思います。
ただ滝までの道のりは一本道なのでほぼほぼ間違えることはないかと思います。
行く前から紅葉の具合が気になってはいましたが、駅のバスターミナルにはもうこんな色付いた紅葉を発見しました。
駅周辺でこの色付きならば、メインの滝の紅葉にも期待が膨らみますね。
それでは『箕面大滝』への散策をスタートします!
行き方は簡単で上記写真の道を真っ直ぐ歩いてくだけで滝には到着できます。
最初道が合ってるのかどうか不安になりますが、道中に下記写真のようなお土産屋さんが並んでいるので、その道であれば後は真っ直ぐ進むだけです。
観光地化されてるだけあって、道も整備されてて歩きやすいです。
ちみみに駅から300-400mくらい進むと滝への案内標識が出てくるので、ここからは迷うことは皆無でしょう。
この日は紅葉シーズンの平日朝8時半でしたが、この時間帯はまだ観光客はほとんどおらず、地元っぽい方が散歩してるのが何人かいらっしゃるくらいでした。
この後まさかこんなに人が増えるとは思ってもみませんでしたが。
箕面大滝までの道中
道中も魅力が盛りだくさん
川沿いの一本道を進んでいくと、まだ緑色が残りつつも色付いた紅葉を堪能できました。
さらに歩みを進めるとオシャレなカフェ等が見えてきます。
観光地化されてるだけあって、序盤はお店が出てきます。
雰囲気が良さそうなお店ばかりなのでついつい立ち寄りたくなってしまいます。
テラス席を用意してるお店もあるようなので紅葉の景色を堪能しつつ休憩するのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。
紅葉と上手くマッチしてるので思わず写真を撮ってしまいました。
こちらの建物は「梅屋敷」という茶室風の仕上がりの建物で、竹を編んで作られたあじろ天井が特徴のようです。
建物の景観が遠い昔を感じさせるので、現実を忘れてタイムスリップしたかのような感覚になります。
滝へ道をさらに進めると今度は自然の魅力を感じることができます。
まず何と言っても空気がおいしい!
そして川の水が透明で微かに青みがかってキレイです。
また川のせせらぎ・鳥のさえずりが聞こえてきて、流れてくる自然の音に耳を傾けるのが非常に心地よいです。
滝への道中はこの非日常を感じながら散策していくと、飽きずに楽しんで歩き続けれます。
さらに歩き続けると木々に囲まれ完全に森の中です。
森の香りを感じることができ落ち着きます。
ただこの辺りになると坂道が続き少ししんどいのですが、木漏れ日が非常に心地よく、あたかも自分を励ましてくれてるような感覚になり何とか頑張れます。
道中に「紅葉橋」という橋が現れます。
ここの紅葉だけはひときわ真っ赤に染まっていて、つい足を止めて見入ってしまいました。
この辺りには他にも宝くじの起源である箕面富発症のお寺「瀧安寺」があります。
ちなみに日本最古の弁財天(弁天様)が祀られています。
奥の観音堂へと進むことができ参拝も可能です。
また御朱印を頂くこともできるようですね。
ついつい足を止めて横道に逸れちゃいましたが、ここから先あとは滝を目指すのみとなります。
休憩所・トイレについて
道中にはきちんと休憩所やトイレがこまめに設置されています。
なので歩くのが苦手な方やお子さん連れの方には有り難い配慮がなされています。
ただしトイレの中には蛾などが何匹かいますので、虫の苦手な方は駅のトイレで済ませてから散策するのが無難でしょう。
自然の中なのでこれはどうしようもありませんね。
箕面大滝に到着
箕面駅から約2.7kmの道のり。ようやく待ちに待った『箕面大滝』が見えてきました。
道中40分くらいかかりましたがあっという間に感じられました。
そして何より到着した時の達成感は格別ですね!
紅葉は全体的に真っ赤だとは言えませんが、緑が残りつつところどころに赤く色付いています。
これはこれで風情があって感慨深いものがあります。
到着したのが朝9時10分くらいで、この時の観光客の数は20人弱でした。
なので自由気ままに滝を堪能することができました。
落差33mもあり割と近くまで観ることができるので、間近で滝のしぶきや壮大さを肌で感じることができます。
この時期なので肌寒さはありますが、岩や木々の緑などの自然に囲まれ、滝つぼの水のキレイさも相まって心が浄化されるような晴れやかな気分が味わえます。
そして滝のマイナスイオンもたっぷり浴びれるので癒し効果は抜群です。
ホント日頃の疲れが吹っ飛びます。
滝のザザーっていう音を聴きながら、滝つぼの水の波紋をボーっと眺めているだけでも心が落ち着きます。
ただ一つ残念なのが、少し早く来すぎてしまったせいで滝に日が当たらず少し暗い印象なんですよね。
なので日が当たる時間まで待ってみました。
滝に日が当たると明るい印象になる
時は10時過ぎ。ようやく滝全体に日が当たるようになってきました。
この頃には観光客もだいぶ増えてきて、50人くらい集まってました。
ベストポジションでの写真は撮りにくくなるかもしれませんが、それでも十分自由に堪能できます。
先ほどの滝の写真では暗さや寒さなどの印象を受けたかと思いますが、日が当たった時の写真がこちらです。
日の当たり加減で滝の印象がグッと変わり、明るい印象を受けますね。
個人的には水の冷たさと光の暖かさのコントラストが効いていて、滝は日が当たる時間に行くのがベストだと思ってます。
肌寒い季節にはなりましたが、これで見てる方も少しは足を運んでみたくなったのではないでしょうか?
紅葉シーズンは観光客がいっぱい
滝も十分堪能して満足したので帰ります。
あとは来た道を戻るだけなのですが、その帰り道なんと大勢の観光客が滝を目指して歩いていく光景が!!
平日の朝10時半だというのに。確実に紅葉シーズンの影響ですね。
滝に着く頃が11時くらいだと思うので、その頃には滝近くに100-200人くらいは集まっていそうです。
200人もいるとなかなか滝に近づけないし、自由に動けないです。
なので紅葉シーズンに滝を思う存分堪能したい方・人混みを避けたい方は、平日の朝10時くらいに滝到着を目指すのがよいと思います。
また紅葉の見頃情報を知りたい方は箕面公園の公式サイト(https://www.mino-park.jp/)を参考にしてみてはいかがでしょうか。
旅の感想
「森林浴」「日光浴」「滝」という自然による癒し効果をまさに五感で感じられる素晴らしい旅だと思いました。
正直紅葉シーズンでなくても存分に楽しめそうです。
そして何より「コスパ最強だな!」と感じました。
電車で行けるので交通費もそれほどかからないし、時間さえあれば是非また行きたいと思います。
行くのが面倒と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、電車に乗って行く旅も目的地に着くまでウキウキ・ワクワクして楽しいものですよ!
最後になりますが、実は帰り道も展望台へ行ったり、温泉施設でまったりして箕面公園を余すことなく楽しんできました。
個人的には「箕面大滝⇒望海丘展望台⇒箕面温泉スパーガーデン」というプランが最高の癒しだったという結論に至りました。(下記記事参照)
箕面の滝・展望台をハイキングとして楽しむ至高の癒しプラン