ここ最近、冬の電気代の請求額を見て、ビックリした方も多いのではないでしょうか?
電気代が家計を圧迫してるので、エアコンの設定温度を気にしてる方は多いはず。
ということで、今回はエアコン暖房時の設定温度を1℃下げると、1ヶ月間でどのくらい電気代が下がるのかを計算してみました。
【経済産業省】電気代の節約額
経済産業省の資源エネルギー庁では、エアコン暖房の設定温度を1℃下げた際の節電効果を明らかにしています。
【エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合】
年間で約1,650円の節約になると算出されています。
※外気温:6℃
※1日の使用時間:9時間
※使用期間:10月28日~4月14日の169日間(約5.5か月間)
※電気単価:31円/kWh
使用期間が5.5ヶ月なので、月辺りでは約300円の節約になります。
あくまで電気単価31円/kWhで算出しており、契約してる電力会社によっては単価は違うので、目安としてとらえましょう。
【電力会社別】電気代の節約額
先ほどの資源エネルギー庁の資料では、電力使用量(kWh)については記載されてなかったので、独自に計算していきます。
総務省統計局(e-Stat)の調べによると、近畿地方(関西)での2022年1~3月の一人暮らしの電気代平均額は7,553円/月です。
ちなみに過去20年の中でもダントツで高く、最も低かった2004年1~3月の電気代平均額は4,243円/月で、約1.8倍もの差があります。
2020年1~3月 | 6,294円/月 |
2021年1~3月 | 5,656円/月 |
2022年1~3月 | 7,553円/月 |
この電気代平均額7,553円/月から、関西電力の料金体系から電力使用量を求めると、おおよその数値がわかります。
1ヶ月の電気使用量:約270kWh
※2022年1~3月の近畿地方の一人暮らしの場合
※正確な数値でなく概算値です
このままでは、エアコン以外の電気使用量も含まれています。
資源エネルギー庁では、冬季における家電の電力消費割合が記載されてるので、これを参考にします。
エアコン等の電力消費割合は32.7%となっており、冬季の電気使用量の約1/3はエアコンが占めてることになります。
エアコンのみの1ヶ月の電気使用量:約90kWh
※2022年1~3月の近畿地方の一人暮らしの場合
※正確な数値でなく概算値です
さらに環境省によれば、「エアコン暖房時の設定温度を1℃下げた場合、消費電力量は約10%削減される」と見込まれています。
10%削減されると仮定して、1ヶ月の電気使用量を約9kWh削減できることになります。
つまり1ヶ月の電気使用量は、「270kWh⇒261kWh」に削減できることを意味します。
あとは関西地方での、電力会社の料金体系に当てはめて計算するだけです。
その計算した結果が以下の表になります。
関西電力 | 大阪ガス | auでんき | 楽天でんき | |
---|---|---|---|---|
設定温度 変更せず (270kWh) | 7,866円 | 10,089円 | 10,002円 | 11,086円 |
設定温度 1℃下げた (261kWh) | 7,583円 | 9,732円 | 9,648円 | 10,716円 |
差額 | 283円 | 357円 | 354円 | 370円 |
- 料金体系は一般的なもので計算(関西電力の従量電灯A)
- 燃料費調整単価は2023年1月分で計算
- セット割は考慮していません
電力会社によりバラツキはありますが、だいたい300~350円の節約になります。
なので資源エネルギー庁の節約額と似たような結果となりました。
比較的あたたかい関西でこの節約額なので、関西より寒い地域ならこれ以上の節約額が見込めるでしょう。
設定温度1℃下げるためにすべきこと
ただ単に設定温度を1℃下げるだけでは部屋が寒くなるので、どうしたらいいか対策方法をまとめました。
- サーキュレーターを使う
- 加湿器を使う
- 窓の断熱をする
全部対策するのがベストですが、一番効果があるのは「①サーキュレーターを使う」でしょう。
サーキュレーターの空気循環により、天井付近にたまった暖かい空気を下へ送ることができ、部屋全体を暖かくしてくれます。
私も実際に使ってみて、使うと使わないとでは体感温度がまるで違いました。
サーキュレーター自体の消費電力はかなり低いので、電気代を気にしてるかたにはオススメです。
最後までお読みいただきありがとうございます