クナイプ・サボンなどのバスソルト(無機塩類系入浴剤)の効果と注意点

入浴剤として幅広い種類のものが出回っているのがバスソルト・無機塩類系入浴剤です。

炭酸系入浴剤に比べると製造方法が楽なので、本当に色んなメーカーのものが存在します。

有名どころだと「クナイプ(Kneipp)」「サボン(SABON)」「バスロマン」「バスクリン」が該当します。

たま
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特にクナイプはドラッグストアなどでもよく見かけるようになりましたね

それではバスソルト・無機塩類系入浴剤には一体どんな効果があるのでしょうか?

また前回の炭酸系入浴剤の記事のように使い方に注意することがあるのでしょうか?

炭酸ガス系入浴剤バブ・バースなど炭酸系入浴剤の効果と正しい使い方
たま
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使い方というより入浴直後に注意点があります!

バスソルト・無機塩類系入浴剤を上手に活用することで、湯冷め防止や冷え性の緩和に期待できます。

きちんと理解して入浴剤の効果を最大限に発揮しちゃいましょう!

※ちなみに『バスソルト』と『無機塩類系入浴剤』は似てるけど、厳密には同じものではないです。ただし今回はわかりやすいように同じものとして扱いますのでご了承ください。

バスソルト(無機塩類系入浴剤)の成分

まずバスソルト・無機塩類系入浴剤とはどんなものかについて説明します。

わかりやすく言うと無機塩類とはミネラルのことで、マグネシウムやナトリウム、カルシウムなどを含んだ化合物のことを指します。

たま
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具体的には「塩化ナトリウム」「硫酸マグネシウム」「炭酸カルシウム」などが該当します。

ちなみに入浴剤でよく目にする『エプソムソルト』とは、硫酸マグネシウムのことを意味します。

たま
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簡単に言うと、「〇〇ナトリウム」とか「△△マグネシウム」が主成分になってるのがバスソルトや無機塩類系入浴剤に当てはまります。

では実際にどんな成分が含有してるのでしょうか?下記にまとめました。

  • 無機塩類①:塩化ナトリウム、岩塩、海塩
  • 無機塩類②:硫酸ナトリウム(芒硝)
  • 無機塩類③:硫酸マグネシウム
  • 無機塩類④:その他(炭酸カルシウム、塩化カリウム、ミョウバンなど)
  • 保湿剤
  • 香料
  • 着色剤
  • その他

主成分である無機塩類は上記①~③であることがほとんどです。

では具体的にどの製品がどの無機塩類を主成分としてるのか見ていきましょう。

①塩化ナトリウムが主成分のバスソルト・入浴剤

  • クナイプ
  • サボン
  • アーユルタイム(バスクリン社)

②硫酸ナトリウムが主成分のバスソルト・入浴剤

  • バスクリン
  • バスロマン

③硫酸マグネシウムが主成分のバスソルト・入浴剤

  • シークリスタルエプソムソルト
  • きき湯マグネシウム炭酸湯(緑色のパッケージ)

バスソルト(無機塩類系入浴剤)の効果

バスソルト・無機塩類系入浴剤の効果としては、身体の保温効果を高めてくれます。

主成分である無機塩類(ミネラル)が皮膚表面のタンパク質(アミノ酸)と結合して膜を形成します。

その膜のおかげで、湯上がり後の身体から出る熱の放出を防いでくれるので保温効果を高めてくれるというメカニズムです。

日本浴用剤工業会のHPでは、無機塩類の有無による皮膚の表面温度の違いがわかるデータが載ってます。

詳しく知りたい方は下記リンクから覗いてみてください。

バスソルト(無機塩類系入浴剤)と炭酸系入浴剤の違い

たま
たま

それにしても炭酸系入浴剤とはまた全然違うメカニズムなんですね。

炭酸ガス系入浴剤バブ・バースなど炭酸系入浴剤の効果と正しい使い方

そもそも炭酸系入浴剤と無機塩類系入浴剤では効果・使用目的が全然違います!

たま
たま

まさか入浴剤によって効果が違うなんて!!

炭酸系入浴剤と無機塩類系入浴剤の効果の違いを下記にまとめました。

主な効果使用目的
炭酸系疲労回復疲れを取りたい
無機塩類系保温効果アップしっかり温まりたい
湯冷め防止
冷え性の緩和
T&M
T&M

今までその日の気分でテキトーに入浴剤を使ってたけど、自分の体調と相談して上手く使い分けよっと!

製品によっては、炭酸系と無機塩類系の両方を組み合わせたものも存在します。

「バブ」「きき湯」「温包」辺りが該当します。

T&M
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炭酸系と無機塩類系のいいとこ取りですね。

ちなみに「バース(BARTH)」「ホットタブ(HOT TAB)」は主成分に無機塩類は含有していないため純粋な炭酸系入浴剤です。

バスソルト(無機塩類系入浴剤)の注意点

炭酸系と違って無機塩類系入浴剤は簡単にお湯に溶けるので、間違った使い方とかは特にありません。

ただ一点だけ注意したいのは、無機塩類系入浴剤の湯船に髪が浸かってしまった時です。

特に「塩化ナトリウム(塩素)」が主成分の無機塩類系入浴剤は要注意です!

ちなみに「硫酸マグネシウム(エプソムソルト)」は髪や頭皮にやさしいとの情報もありますが、私個人としてはうさんくさい情報だと思ってるので今回は触れないでおきます。

塩素が髪に与える影響

塩化ナトリウム含有の無機塩類系入浴剤を湯船に溶かすことで、湯船には塩素が含まれることになります。

たま
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塩化ナトリウムは「塩素(Cl)」と「ナトリウム(Na)」の化合物ですからね。

そして塩素は髪にとっては悪影響で、キューティクルを傷めたり剝がれやすい状態にしてしまうのです。

キューティクルが傷んだり剥がれたりすると、髪の内部にもダメージを与えてしまい、切れ毛や枝毛などの原因になったりしてしまいます。

塩素の髪への影響については下記リンクにて花王㈱からも言及されています。

また海水にも塩素が多く含まれていて、海塩や岩塩などを含んだ入浴剤にも注意が必要です。

たま
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確かに海水浴いって髪がゴワゴワしたりパサパサした記憶があります。

ちなみに水道水にも微量ながら塩素(0.1~1.0mg/L)が含まれています。

これだけ微量であっても人によっては髪質に影響を与えることもあるようです。

たま
たま

だから塩素除去のシャワーヘッドが注目されてるんですね。

昔から「髪は女性の命」なんて言いますし、塩素除去のシャワーヘッドでハリがあってツヤツヤの髪を手に入れてみるのもいいかもしれませんね。

今までパサパサやゴワゴワした髪質で悩んでる人には救いの一手かもしれません。

対策・対処法

対策としては、基本的には「湯船に髪をつけない」こと。

もしつけてしまった場合は、シャワーで洗い流せばいいだけの簡単な話です。

塩化ナトリウムが含まれてる「クナイプ」「サボン」「アーユルタイム」「海塩・岩塩配合」の入浴剤を使用する際には、このことを覚えておいてください。

たま
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成分に「塩化〇〇」と記載があるものは塩素が含まれてるので同様です。

バスソルト(無機塩類系入浴剤)のまとめ

今回の記事で、バスソルト・無機塩類系入浴剤はお風呂であったまった身体を保温してくれる効果が高いことがわかったかと思います。

なので「使うのは寒くなる冬がベストなのでは?」と考える人もいるかもしれません。

たま
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私も以前までそのように考えてました。

ただ昨今の夏は暑すぎるためか冷房がガンガンに効いてる場所が多く、夏といえど身体が冷えきっているように感じます。

たま
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私なんかエアコン奉行の上司がいて、寒いのにエアコンの温度調節できなくてブルブルふるえながら仕事してた時期がありました。

そういうことを考慮すると、夏にバスソルト・無機塩類系入浴剤を使って身体を温めておくのもアリなんじゃないかと思います。

個人的にオススメなのが「クナイプ」で、オススメポイントとしては下記になります。

  • しっかり香り、リラックスできる
  • 天然由来成分にこだわっていて肌がデリケートな人にも安心
  • 種類がたくさんあって選べる(バスソルトだけでも18種類)
  • 少量の1回使い切りタイプがあり、気軽に買える
T&M
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種類が豊富なので1回使い切りタイプがあるのは地味に嬉しい。

私もつい先日使い切りタイプのものをネットで購入しました。

クナイプ ミントの香り

もうすぐ夏ということもあり、限定の「スーパーミントの香り」「ライムミントの香り」を試し買いしました。

夏のお風呂でさっぱりリフレッシュしたい方にはオススメです。

T&M
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特に「スーパーミントの香り」は爽快感がたまりません。

ちなみに上記の商品は限定品ということもあり、ドラッグストアやドンキではあまり見かけないのでネットでの購入をオススメします。

あとAmazonだと割高なので楽天市場での購入がお得です。

また以前に「お風呂の正しい入り方」について書いた記事がありますので、併せて下記の記事も読んでもらえればお風呂についての正しい知識が身につくはずです。

ただ入るだけではもったいない!疲労回復・熟睡するためのお風呂の正しい入り方

最後にこの記事を作成するにあたって参考にした著書やサイトを記載して締めたいと思います。

T&M
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最後までお読みいただきありがとうございます。

参考著書・参考サイト

温泉療法専門医である早坂信哉氏は20年にわたって「お風呂・温泉」について医学的に研究・調査をしているため、同氏の著書はよく参考にさせてもらってます。

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