バブ・バースなど炭酸系入浴剤の効果と正しい使い方

炭酸ガス系入浴剤

入浴剤の中でも最もポピュラーなのが炭酸系入浴剤

有名どころだと「バブ」「きき湯」「温包」「バース(BARTH)」などが炭酸系入浴剤に該当します。

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バース(BARTH)は最近特に人気がありますね。

そして人気があっても具体的にどんな効果があるのか知らない人も多いはず。

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というか私自身よく分からずに使用していた時期がありました。

炭酸系入浴剤にはきちんとした効果があるので、ちゃんと理解してお風呂で日頃の疲れを取れるようにしていきましょう。

また炭酸系入浴剤は入れるタイミングが重要で、正しい使い方をしてるか確認しておきましょう。

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私なんか完全に使い方を間違えてましたからね。

炭酸系入浴剤の成分・タイプ

まず炭酸系入浴剤とはどんなものかについて説明します。

炭酸系入浴剤の成分はおおよそ下記のものになります。

  • 炭酸塩:炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム(重曹)等
  • 炭酸塩以外の無機塩類:硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等
  • 有機酸類:フマル酸・コハク酸・クエン酸等
  • 保湿剤
  • 香料
  • 着色剤
  • その他

炭酸系入浴剤をお湯に溶かすことで炭酸塩と有機酸塩が化学反応を起こし炭酸ガスが発生するメカニズムとなっています。

詳しい化学反応式を知りたい方は花王㈱ページ上の「バブシリーズの入浴剤から炭酸ガスが出るしくみ」を参照してもらえればと思います。

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まさか風呂の中で化学反応が起こっているとは!

またこのような反応をする仕組みから炭酸入浴剤は固形のものになります。

バブなどのタブレット(錠剤)タイプ、きき湯などの粒状タイプのどちらかがほとんどです。

炭酸系入浴剤の効果

先ほどの反応で発生した炭酸ガスは、空気中に逃げてしまうものもあれば、お湯に溶け込むものもあります。

そしてお湯に溶け込んだ炭酸ガスこそが体に様々な効果(下記の「効果①・②」)をもたらします。

効果①:疲労回復・痛みの緩和

お湯に溶け込んだ炭酸ガスは皮膚から直接吸収されて血管を拡げてくれます。

それにより血圧が下がり血流アップの効果があるという訳です。

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圧力が下がるとそれだけ抵抗が少なくなるので、流れやすくなるイメージですね。

また血流量がアップすることで血液の循環が良くなるので、全身の新陳代謝が促進され、疲労回復や腰痛等の痛みを緩和する効果が得られます。

ちなみに入浴剤なしで湯船に浸かっているだけでも温熱作用により血流アップの効果はあります。

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ただ炭酸系入浴剤を入れることで血流量アップの効果をさらに高めてくれます。

それを証明するデータが、花王㈱監修のウェルラボの記事「炭酸入浴が体の不調に効くワケ」に記載されてるので、詳しく知りたい方はよかったら参照してください。

効果②:深部体温の上昇

炭酸系入浴剤を使うことでいつもよりお風呂上りの体がポカポカするような体験はしたことがないでしょうか。

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個人的にはバース(BARTH)のお風呂上りはすごいポカポカします。

先ほどの血流量アップにつながることですが、血液の循環が良くなるので体全体に血が巡り、身体の深部まで温めることができるので深部体温が上昇します。

それによりお風呂上りの温かさが長続きし、睡眠にも良い影響をもたらしてくれます。

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効果③:皮膚清浄

炭酸系入浴剤の主成分である炭酸水素ナトリウム(重曹)」には石鹼(せっけん)と同じように皮膚の汚れを乳化し清浄効果があります。

また「炭酸水素ナトリウム(重曹)」は弱アルカリ性のため、体臭の元となる酸性物質を中和してくれるので、体臭の改善効果にも期待できます。

炭酸系入浴剤の正しい使い方

炭酸系入浴剤で注意したいのが「入れるタイミング」です。

また持続時間や一番効果が期待できる入浴法についても考察しました。

炭酸系入浴剤を入れるタイミング

炭酸系入浴剤がシュワシュワーとお湯に溶けてる間が一番効果があるものだと勘違いされがちです。

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私はずっとそうだと思い込んでいました。

なので入浴剤を入れるタイミングで湯船に浸かるもんだとてっきり思っていましたが、それは大きな間違いでした。

では正しい使い方はどうなのか。それは炭酸系入浴剤をきちんと溶かしきってから入浴するのが正しい使い方になります。

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皆さん知っていましたか?

上記項目の『炭酸系入浴剤の効果』で話したように、お湯に溶け込んだ炭酸ガスが効果をもたらすので、溶けきってから入浴する方が断然良いですよね。

ちなみにバブの箱にもきちんと使い方について明記されてます。(下記写真)

バブの正しい使い方
バブの正しい使い方

バブ以外の製品についても各社ホームページ等で確認しましたが、やはり溶かしきってから入浴するのが正しい使い方のようです。

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製品の説明欄はきちんと読まないとダメですね。

一番効果がある入浴法

お湯に溶けた炭酸ガスは時間が経つと抜けてしまうため、溶かしきった直後が一番炭酸ガス濃度が高いはずです。

そのため炭酸系入浴剤の一番効果がある入浴法としては、「溶かしきった直後に入浴する」がベストでしょう。

持続時間

ちなみにバブ・きき湯・温包は溶かしきってから2時間以内の入浴を推奨してますが、バース(BARTH)は細かい記載はありませんでした。

ただバース(BARTH)は「湯中の重炭酸イオンは24時間持続する」と記載があったので、バブなどに比べると持続時間は長いと思われます。なので溶かしきってから2時間以上放置しても効果は持続するでしょう。

炭酸系入浴剤のまとめ

私にとって今まであまりに身近な存在だった炭酸入浴剤ですが、意外に効果や正しい使い方を把握してないことに気付き今回記事に至りました。

そして今回の記事の要点としては

炭酸系入浴剤は必ず溶かしきってから入浴し、炭酸ガスの効果で癒されましょう。

T&M
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この一言に尽きますね。

ちなみに炭酸系入浴剤の中では、個人的にバース(BARTH)が炭酸ガスの効果が一番高いと感じます。

バブやきき湯よりも値段は高いですが、お風呂上りのポカポカ感とぐっすり眠りにつける感覚は別格です。「今日は特に疲れたな」と感じる日に是非使ってみてください。

また以前に「お風呂の正しい入り方」についても書いた記事がありますので、併せて下記の記事も読んでもらえればお風呂についての正しい知識が身につくはずです。

ただ入るだけではもったいない!疲労回復・熟睡するためのお風呂の正しい入り方

最後にこの記事を作成するにあたって参考にした著書やサイトを記載して締めたいと思います。

たま
たま

最後までお読みいただきありがとうございます。

参考著書・参考サイト

・早坂信哉『最高の入浴法』大和書房(2019年)

・早坂信哉,古谷暢喜『入浴検定公式テキスト』日本入浴協会(2017年)

花王(株)|バブ(2022年5月参照)

BARTH(2022年5月参照)

日本浴用剤工業会|入浴剤の成分と種類(2022年5月参照)

WELL-LAB|快眠、疲労回復、むくみ解消…(2022年5月参照)

温泉療法専門医である早坂信哉氏は20年にわたって「お風呂・温泉」について医学的に研究・調査をしているため、同氏の著書はよく参考にさせてもらってます。

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