お風呂場で使用する『フタ』、子供の頃から家庭で使われてたので今でも何となく使っている方も多いのではないでしょうか?
お風呂のふた不要論もあるくらいなので、もしかしたら最初から使ってないという方も多いかもしれません。
でもこの『フタ』を何のために使っているのかはっきりと答えられるでしょうか?
個人的には「浴槽のお湯の温度を下げさせないため」だけのものかなと思っていましたが、意外な使い方もあったので紹介したいと思います。
またどのようなお風呂のフタが良いのか選定についてのアドバイスも記載しましたので参考にしていただければと思います。
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お風呂のフタの役割・用途
保温効果
予想通り浴槽のお湯が冷めないように保温する効果があります。
今まで「入浴はお湯の温度が大事!」と伝えてきただけに、お風呂のフタには重要な役割があったのだと痛感させられます。
実際フタを使用するのとしないのとでどれだけの温度変化があるのかは次回記事にて公開いたします。一人暮らしならばフタなんて必要ないと思うかもしれませんが、するのとしないのでは大きな違いが出たので参考にしていただければと思います。
また追い焚き機能があるお風呂であれば、そこまで保温効果を気にしないかもしれません。ただお風呂は毎日使うもの。家計のことを考えると追い焚きする回数は極力少なくしたいので、やはりフタはあった方が良いと思います。
カビの増殖を防止する
フタがないことで湯気がお風呂場内に広がり、熱気と湿気が溜まり、お風呂場内全体がカビの温床となってしまいます。
特に天井はより温かいためカビが増殖しやすい傾向にあります。
一人暮らしの方はそこまで気にする必要はないかもしれませんが、何人も交代で入浴する家庭の方は毎日何時間もそのような状態をさらす訳なのでフタを使用する方がいいと思います。
テーブル代わりになる
入浴中に本やスマホ、タブレットなどをフタの上に置いて、入浴タイムを満喫するという楽しみ方もできます。
お風呂を楽しい時間にするためのいいアイディアだと思います。
ただし入浴は温度以外にも時間も重要なので、楽しむあまり長湯してのぼせて体調を崩さないようにだけは気を付けて欲しいところです。
ミストサウナを体験できる
半身浴で入浴中にフタを首元まで閉めていると、湯気が浴槽内に溜まりミストサウナのような熱気を感じることができます。
本格的なミストサウナには及ばないものの似たような効果には期待できそうです。
ただし本格的なミストサウナだと40~60℃くらいなので、お湯の温度は普段より高め(40~43℃くらい)にしないと効果は実感できないかもしれません。
私自身試してみましたが、お湯の温度40℃だと少し物足りなさを感じ、44℃だと熱過ぎて入っていられませんでした。
個人的には42℃だとちょうどよい熱気を感じられました。入浴時間は10分間だけでしたが、入浴後はいつもより体が火照った感じがして、お湯に浸かってないのに上半身は少し赤身を帯びていました。(いつもの入浴は39℃・15分間・全身浴)
まさにサウナのような体験ができたのではないかと思います。
私はフタがない場合での半身浴はくしゃみが止まらず、半身浴についてはどちらかというと否定的なイメージでしたが、今回フタを閉めての半身浴は全然アリだなと思いました。
お風呂のフタの選定
さてここまでお風呂のフタの役割についてお伝えしましたが、では実際にどのフタを選んだらよいのかをお伝えしたいと思います。
お風呂のフタのタイプ
お風呂のフタにはいろんなタイプのものがありますが、上記写真のような「ロールタイプ(シャッタータイプ)」か下記写真のような「折り畳みタイプ」が良いと思います。
下記の「組み合わせタイプ」のものも保温効果が高くて良いのですが、使用していくうちに外周部のゴムパッキンからカビが発生しやすいためあまりオススメしません。
おそらくはゴムパッキン自体が傷付きやすいためその傷の溝に水が溜まりカビが発生しやすいのかと思われます。
実際に私の実家では上記の「組み合わせタイプ」を使用してますが、外周部のゴムパッキンのかなりの部分が黒ずんでいて、カビキラーで掃除しても除去しきれなかったです。
お風呂のフタの材質
使用する人の環境によってはお風呂のフタの材質も気を付けたいところです。
お風呂のフタの材質はざっくり分けると「プラスチック」と「木製」になります。
プラスチック
プラスチックの中でもさらに「PP(ポリプロピレン)」と「PS(ポリスチレン)」とに分かれ、それぞれで特性が違いますので説明します。
耐熱性・耐薬品性もあり、お風呂場での使用に適した材質です。
また耐摩耗性もあって傷付きにくいことを考慮すると、傷によってできた溝に水が溜まりにくくカビ発生の防止にも適した材質と言えるでしょう。
さらに耐衝撃性にも強く頑丈であり、もし衝撃で割れたとしても破断面が鋭利でないためお子さんがいるご家庭でも安全に使用できる特長があります。
ただし耐候性は悪いので、日光に当てて乾かしたりするのはNGです。日光に当てることでクラック(ひび割れ)が発生してしまうので、乾かす際は必ず陰干ししてください。
発泡スチロールとして有名な材質で、PP(ポリプロピレン)より耐熱性に劣りますが、40~50℃のお湯であれば問題なく使用できる材質です。
ただしPP(ポリプロピレン)と違って耐衝撃性が悪く、破断面も鋭利になりやすいので、お子さんがいるご家庭ではあまりオススメできません。
木製
木製のものも多くありますが、その中でも「ヒノキ」「ヒバ」ときちんと明記してあるものを選ぶようにしてください。
「ヒノキ」「ヒバ」は腐りにくく抗菌作用があるため、お風呂のような湿度が高い環境でも適した材木です。
「ヒノキ」「ヒバ」のお風呂のフタはプラスチックに比べると高額ではありますが、プラスチックと違って高級感や雰囲気、木の香りを楽しむことができるのがメリットです。
選定する際の注意点
最後に選定する際の注意点ですが、浴槽には様々なサイズがあります。
なのでまず浴槽のサイズを測ってから、それに見合ったフタの購入を検討してくださいね。