「冬になると何故こんなにもガス代が高くなるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
実は私もその内の一人でした。
いつもと同じように使ってるなのに、何で1月のガス代は異様に高いんだ?
その答えを知って「なるほど!!」と思ったので、この記事を書きました。
何故高いのか?その答えはすごく単純でちょっと考えればわかる話なんですけどね…
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ガスをいつ使ってる?
ガスをいつ使ってるでしょうか?
多くの方は、料理だったり、お風呂だったり、朝顔を洗う時ではないでしょうか。
ガス使用量が多ければ、当然ガス代が高くなります。
では冬になってもキッチンコンロの使用時間、お湯の使用量などはいつもと同じくらいなのに、どうしてガス代は異様に高くなってしまうのでしょうか?
季節による水の温度差
冬と夏とでは気温が違うように、水の温度も違います。
冬の蛇口から出る水は異様に冷たいので、体感的にわかってる方も多いかと思います。
それでは実際に冬の水道水はどのくらいの温度になっているのでしょうか?
結果は、2月の夜中で外気温2.8℃の時に測定したら、水道水の温度は8.7℃でした。
暖かい時期の水道水の温度は測定していないので正確な数値はわかりませんが、おおよそ20~25℃といったところでしょうか。20℃だと仮定すると、その温度差は11.3℃もあります。
水の温度なんて調べてもガス代と全く関係なさそうに見えますが、大概の方は毎日シャワーもしくはお風呂に入るので毎日お湯を使用しますよね。
そう。お湯の使用こそが冬のガス代の高さに大きく関係してるのです!
冬になるとガス代が高くなる原因
ガス給湯器であれば、ガスによる熱エネルギーで、水をお湯に変えることになります。
前述したように、2月(8.7℃)と暖かい時期(20℃)では水の温度差が11.3℃もあります。
この11.3℃の差を埋めるのに必要な熱エネルギーがそのままガス代となって上乗せされてる訳です。
11.3℃という温度差だけ聞いてもピンと来ない方も多いと思うので、もう少し嚙み砕いて説明しますね。
お湯の温度を40℃とします。また冬の水温は8.7℃、暖かい時期は水温20℃と仮定しましたね。
水道水からお湯にした際の必要な上昇温度は下記となります。
- 冬(2月) :「8.7℃ ⇒ 40℃」で31.3℃上昇
- 暖かい時期:「20℃ ⇒ 40℃」で20℃上昇
上記の数値を見てわかる通り、暖かい時期と比べて冬だと1.5倍以上の温度上昇が必要となる訳です。
お湯使用時のガス使用量は下記計算式となるので、如何に冬にガスを使用してるかが一目瞭然かと思います。
お湯の量×(お湯の温度-水の温度)÷熱効率(0.8)÷ガス1㎥辺りの発熱量(11,000)
※一般的な賃貸マンションに普及してる都市ガス13Aを想定。
※「熱効率」を0.8とする。
※「ガス1㎥辺りの発熱量」を11,000とする。
(正確な数値ではないが、温度差に比べるとそこまで大きな差はないため一定の数値にした。)
上記の計算式より、もし「お湯の量」も一定とした場合、あとは「お湯の温度-水の温度」のみがガス使用量に影響してきます。
先ほど暖かい時期と比べて冬だと1.5倍以上の温度上昇が必要になるのをお伝えしましたね。
なのでこれによりガス使用量は暖かい時期と比べて冬だと1.5倍以上になることがこれでお分かりいただけたかと思います。
※ちなみにガス代は使用量に応じて基本料金やガス単位料金(円/㎥)が異なってくるので、単純にガス代が1.5倍以上になる訳ではないのでご理解ください。
まとめ
冬になると何故ガス代が高くなるかお分かりいただけたでしょうか?
ただこの記事を読んで早速今日から毎日お風呂に入るのをやめようと思うのは危険です。
私自身、毎日シャワーだけの生活をして痛い目に合った経験があります。
そしてお風呂にはあまり知られていない健康作用や疲労回復があります。
冬のお風呂はガス代が高くついてしまうかもしれませんが、お風呂の健康作用の有難みを噛みしめつつ毎日のお風呂を楽しんでいただくのが良いかと思います。
またお風呂のフタを使って保温したり、節水シャワーヘッドに交換してお湯の使用量を減らしたりなどの対策でガス代は節約できるかと思います。
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